既存の携帯電話インフラストラクチャー

無線アクセス・ネットワーク (RAN) と呼ばれる携帯電話インフラストラクチャーは、1980 年代の第 1 世代 (1G) アナログ FM 方式から進化を続けています。この進化の中で、無線アクセス技術 (RAT) は GSM 方式から LTE 方式、ネットワーク・トポロジーは回線交換 (TDM) 方式からパケット交換 (IP) 方式に移行し、それと共に継続的にレイテンシーの低減とスループット、スペクトル効率、およびピーク速度の向上が図られてきました。こうした変化の結果、より高速かつスマートで、リソースのより弾力的な利用が可能な新しいインフラストラクチャーが必要になっています。この移行のために、基地局 や eNodeB により高い処理能力とインテリジェンスが要求されています。

基地局は現在、スーパー・インテリジェント・ワイヤレス・ルーターへと変貌しています。特に、基地局や eNodeB は、複数のインターフェイス規格の PHY、MAC、RLC (Radio Link Control)、PDCP (Packet Data Convergence Protocol)、および RRC (Radio Resource Control) を 10 倍のデータ・スループットですべて処理します。

これらの進歩の結果、複数の規格を適切な価格でサポートする柔軟な「ソフト」基地局が生まれています。さらに、基地局ソリューションはピコセルからマイクロセル、さらにはマクロセルへの拡張性もなければなりません。

基地局シャーシを再利用したいという OEM の要望、次世代基地局アーキテクチャーの高度な処理要求、そして全体的なシステム・レイテンシーを低減し、柔軟性と拡張性に対処する必要性から、ハードウェアとソフトウェアによるインターフェイスと処理の柔軟性と固有の拡張性を兼ね備えた、高度に統合された SoC ソリューションのニーズが高まっています。図 1 に標準的なマクロ基地局アーキテクチャーを示します。

 

図1. 標準的な基地局レイヤー 1 におけるPUSCH および PDSCH 処理のブロック図