インテルは、コスト効率に優れたシリコンとビルディング・ブロックである Intellectual Property (IP) の組み合わせを提供することで、量産型のコスト重視のアクセス市場に対応しています。アクセス・プラットフォームの性能および機能の要件に応じて、低コストの インテル® Cyclone® デバイスシリーズ、ミッドレンジの インテル® Arria® デバイスシリーズ、高性能の インテル® Stratix® デバイスシリーズなど、幅広いシリコン・ポートフォリオをご用意しています。さらに、インテルは堅牢なソリューションを提供して、次の項目に関する市場投入までの期間の短縮とコスト効率の高い実装を実現しています。

概要

アクセス・ネットワークは、通信プロバイダーからホームユーザーまでの接続提供における「最後の 1 マイル (ラストマイル)」と考えられています。デジタル加入者回線 (DSL)、受動光ネットワーク (PON)、ケーブルが、3 つの主要なブロードバンド・アクセス・テクノロジーです。これらは世界のさまざまな地域で、それぞれ異なる事業者によって導入されています。

DSL は従来の電話回線を使用してデータを伝送します。非対称デジタル加入者回線 (ADSL)、Very high speed Digital Subscriber Line (VDSL) など、さまざまな DSL テクノロジーがあり、それぞれ異なるデータ帯域幅を提供しています。チャネル・ボンディング、ベクトル化などの技術を使用して、DSL 帯域幅を向上することができます。

PON は、1 対多の光ファイバー・ネットワークを使用してデータを伝送します。PON テクノロジーにも複数の種類がありますが、広く一般に普及しているのは EPON と GPON です。

ケーブルは、既存のケーブル・テレビ・インフラストラクチャーを使用してブロードバンド・インターネット・アクセスを提供します。これは北アメリカとヨーロッパで主に採用されています。ケーブル・ブロードバンド・アクセスに使用される標準規格は、Data Over Cable Service Interface Specification (DOCSIS) です。

アクセス・アプリケーションを社内で開発する場合でも、市販の IP ソリューションを購入する場合でも、インテルと関連パートナーは開発方法をサポートすることができます。プログラマブル・プラットフォームを使用すると、さまざまなアプリケーション、機能、データレートの違いを越えて設計を拡張できます。新しい機能、事業者の要件、密度のバリエーションを素早く組み込むことができるようになります。

代表的なアクセス・ラインカード

図 1 に、DSL と PON の両方のラインカードを備えた一般的なマルチサービス・アクセス・プラットフォームを示します。アクセス・ラインカードのクライアント側処理部分は、アクセス・テクノロジーによって異なり、DSL チップセット、PON MAC、または DOCSIS MAC となる可能性があります。しかし、アクセス・テクノロジーにかかわらず、集約されたエンドユーザー・フローの処理とアプリケーションや事業者が異なるさまざまな QoS 要件ごとのプロビジョニング処理には、パケット処理機能とトラフィック管理機能が不可欠です。

図 1. 一般的なマルチサービス・アクセス・プラットフォームのブロック図

インテルのマルチスレッドの RISC ベースのソフト・データパス・プロセッサーと、FPGA ファブリックに実装されたハードウェア・アクセラレーション・ブロックの組み合わせは、分類、テーブル・ルックアップ、ポリシング、フィルタリング、パケット転送など、アクセス・プラットフォームに必要なレイヤー 2 からレイヤー 4 のパケット処理機能の実行に適しています。サービス・プロバイダーは、ユーザーごとのサービスを差別化できるようにすることで、エンドユーザーの体験を最大限に向上しようとします。その結果、ますます多くのユーザーが同一回線上に集約されるため、ユーザーごとのサービス・レベル・アグリーメント (SLA) を履行して、公平な帯域幅割り当てを保証できることが非常に重要になります。インテルの FPGA ベースのトラフィック管理ソリューションは、さまざまな QoS 要件を満たすために必要な柔軟性と拡張性を提供します。

アクセスシステムにおけるインテルのソリューション

アクセスシステムにおけるインテルの設計の優位性

  • 柔軟性 - インテル® FPGA を使用して次世代のアクセスシステムを実装することで提供される柔軟性によって、将来に対応できる製品の構築、独自機能の設計による競合他社との差別化、さまざまな事業者の要件に適応するための迅速な変更を行うことができます。また、社内開発の取り組みを加速するために必要なビルディング・ブロック IP も提供されます。
  • システム統合 - 事業者は次世代アクセスシステムに移行するにつれ、帯域幅の向上や機能の強化を求めるだけでなく、コストと消費電力の削減にも絶えず取り組むことになります。これらの課題に対応するため、28nm Stratix® V FPGA ファミリーでは、これまでにないレベルのシステム統合を 1 つのデバイス上で実現します。豊富なリソース、内蔵 XG-PON1 / 10G-EPON のバーストモードと 10GBase-KR バックプレーン対応機能を備えた極めて堅牢な 12.5Gbps トランシーバー、高性能の外部メモリー・インターフェイスの組み合わせにより、次世代アクセス・ラインカード向けのシングルチップ・ソリューションを提供します。こうした機能は、部品 (BOM) コスト、ボードスペース、システム消費電力の削減に役立ちます。