市場投入の迅速化

家電製品もまた、機能の継続的な追加によって、毎年劇的に進化し続けています。この急速な進化により、家電機器メーカーは最新のテクノロジーを搭載した製品を市場に投入するスピードの点で多大な競争圧力にさらされています。インテル® FPGA の低コストのプログラマブル・ロジックと HardCopy® ASIC をシステムで使用することで、リスクを伴わずに迅速な量産化が可能になります。そして、ほぼ絶え間なく発生する変更に対応しつつ、プロジェクトの期限を守ることができます。常に確実な製品出荷の実績を持つインテルは、市場で成功を収めている家電機器の製品設計に膨大な数の FPGA を提供しています。

民生機器アプリケーション

インテル® FPGA ソリューションにより、家電業界は、フラット・パネル・ディスプレイ、ポータブル・メディア・プレーヤー、ホーム・ネットワーキングなどの新製品を迅速に市場に投入する体制が整いました。

デジタルテレビ

DVD プレーヤー

ポータブル・エンターテインメント

概要

アナログ-デジタル変換では、オーディオおよびビデオに多数の新しい標準規格が導入され、それによってデジタル・マルチメディアの品質が飛躍的に向上し、購入しやすい価格になりつつあります。さらに、ブロードバンドの普及によりメディアへのアクセスが容易になり、ユーザーに恩恵をもたらしています。デジタル革命がもたらしたアクセスの容易さや品質の向上により、コンシューマー・エレクトロニクス業界に以下の現象が起こっています。

  • ホーム・エンターテイメント – フラット・パネル・テレビ (LCD、プラズマ、および DLP) の価格が 1年で 30% 以上下落したことにより、大画面 HDTV の家庭への普及が進んでいます。HDTV が家庭に普及し、ブロードバンド、地上波、ケーブル、衛星を通して高画質(HD)コンテンツを視聴できるようになった今、ユーザーは自宅にいながらにして映画館とまったく同じ体験を楽しむことができます。HD コンテンツおよび DVD プレーヤーがより身近になる近い将来、HDTV はますます主流になっていくことでしょう。

  • 常時接続 – 自宅で、旅先で、ユーザーはどこでもネットに接続されていたいと感じています。これまで、ユーザーは電子メールやインターネットを利用するためにノートパソコンを使用してきました。しかし、携帯端末用の地上波およびモバイル放送サービスが普及し、ブロードバンド無線接続(WiFi および WiMAX)をどこからでも利用できるようになり、オーディオ、ビデオ、およびデータへのアクセスに携帯電話、PDA およびポータブル・メディア・プレーヤーなどのモバイル機器が使用されるようになりました。これらモバイル機器メーカーは、ユーザーの要望に応えるべく絶えず技術を向上させています。

  • メディアとデータの融合 – これまで、データ重視の機器として PC や PDA、メディア重視の機器としてテレビやポータブル・メディア・プレーヤーなどが存在していました。しかし、消費者が両方を扱うことができる製品を求めているため、これらの機器間の境界はあいまいになりつつあります。新世代のコンシューマー機器は、1つのプラットフォームでメディアとデータの両方を扱えなければなりません。メディアとデータの融合は、Microsoft や Cisco など数多くの従来のデータ重視型企業のコンシューマー市場への参入を促し、従来のコンシューマー・ブランド間に熾烈な競争を生み出しています。

こうした流れは、コンシューマー・エレクトロニクス市場が急速な進化の局面にあり、メーカーはユニークで差別化を図った製品を最初に市場に投入するための厳しい競争にさらされていることを物語っています。そして、コンシューマー市場で成功を収めても、その製品に類似した製品がすぐに発売されるため、価格はすぐに下落してしまいます。競争における優位性を保つために、民生機器メーカは常に製品の機能を強化したり、新たな技術をサポートすることを余儀なくされています。これらの理由から、コンシューマー製品のライフサイクルは大幅に短縮するものと思われます。

ASSP または ASIC だけを使用した従来のデザイン手法には、大きな欠点があります。ASSP では機能セットがあらかじめ定義されており、最新技術の機能はほとんどサポートされておらず、メーカーが差別化した製品を提供することは不可能です。ASIC は開発サイクルが長く、コンシューマー市場で要求される短い製品サイクルに相反します。したがって、高い柔軟性、短期間での革新技術、および低初期開発コストを実現する新しいデザイン手法が必要です。すなわち、システム設計者は、コンシューマー・エレクトロニクス市場で競争力を維持していくうえで必要な機敏さと差別化を得るために ASIC または ASSP と共に、プログラマブル・ロジック・デバイス(PLD)を使用することになります。

コンシューマー・エレクトロニクス・メーカーがインテルを選ぶ理由

図 1 にプログラマブル・ロジック・デバイスの使用により、初期リリース段階において最初に製品を市場投入する利点、およびその反対に ASIC および ASSP のみに依拠することによって生じる製品のリリースの遅れ、または機能の陳腐化を示しています。PLD/ASIC-ASSP 手法により、業界のリーダーとしての地位を維持するための迅速な技術革新が保証されます。生産量の増加に伴って、このデザイン手法を、迅速かつ低リスクの FPGA からASIC への移行ソリューションを効果的に組み合わせることができます。これまでコンシューマー・エレクトロニクス製品デザインに対して、数百万個の FPGA を提供してきたのはインテルだけです。

図1. PLDを使用した開発モデル