自動車システムデザインにおける車両サラウンドビュー(360°)・カメラは、ドライバーにサラウンドビューの映像を提供するもので、特にパーキング・アシスト・システムに使われます。グラフィック・プロセッサーには、4 個以上のカメラセンサーを接続するために、多数の I/O、画像のリアルタイム統合、および車外の映像を違和感なく表示するための遠近補正が必要です。

多くの OEM は車両周囲の各所にカメラを配置し、解像度の異なるセンサーからのデータを処理し、車内の各種サイズのディスプレイに画像を出力する必要があります。FPGA は、複数のセンサーからのデータを統合できる柔軟性と、30 fps 以上の高精細 (HD) ビデオストリームのリアルタイム画像統合を実行できる処理能力を兼ね備えており、コスト効果の高いソリューションとなります。

図 1 に示すように、車両視覚システムの電子制御ユニット (ECU) に FPGA を採用すれば、以下の機能が得られます。

  • センサー・インターフェイス、およびビデオ解析用画像処理 IP (Intellectual Property)
  • Cyclone® V および Cyclone® V SoC 高性能ビデオ処理エンジンおよびソフトウェアの実装
  • CAN、イーサネット、および LVDS インターフェイス用IP
  • ビデオ/画像処理スイート IP によるスケーリングやオーバーレイ
  • 高解像度 (720p 以上) の画像センサー処理
  • 同一パッケージで FPGA の集積度を変えてコストと性能を最適化(バーティカル・マイグレーション)
  • 最大 32 ビット幅の 400 MHz DDR3 SDRAM コントローラーによる広い外部メモリー帯域

サラウンドビュー・カメラのブロック図