操作性に優れた新しい TimeQuest タイミング・アナライザは、制約とタイミング・レポートを作成するための完全な GUI 環境に、SDC(Synopsys Design Constraint)フォーマットのネイティブ・サポートや完全なスクリプト機能など ASIC 設計ツール相当の強力な機能を兼ね備えています。この TimeQuest タイミング・アナライザは、65 nm デバイスおよび将来のプロセス・テクノロジ開発時においてはデフォルトとなるタイミング・アナライザです。なお、アルテラでは、65 nm 以前のデザインに対応するために、今後も Quartus® II にクラシック・タイミング・アナライザ(従来のタイミング・アナライザ)を搭載していきます。
TimeQuest タイミング・アナライザ を使用する理由
アルテラでは、180-nm、90-nm、および 65-nm プロセス・ノードにおけるアルテラでの新規デザインすべてに TimeQuest タイミング・アナライザを使用することを推奨しています。また、65-nm デバイスへ移行するすべてのデザインに対しても TimeQuest タイミング・アナライザの使用を推奨しています。
注: 65-nm デバイスに移行するメモリ・インタフェース(DDR、DDR II など)を含むデザインでは、クラシック・タイミング・アナライザではなく、TimeQuest タイミング・アナライザを使用する必要があります。
クラシック・タイミング・アナライザから TimeQuest タイミング・アナライザへ切り替える理由
基本的なタイミング解析要件から高度なタイミング解析要件にいたるまで、TimeQuest タイミング・アナライザは、クラシック・タイミング・アナライザと比較してはるかに多くの利点を備えています。
- 基本的なタイミング解析要件 — TimeQuest タイミング・アナライザでは、操作が簡単な GUI を使用して、制約の作成やタイミング・レポートの表示を実行できます。TimeQuest タイミング・アナライザを使用すれば、クラシック・タイミング・アナライザと同じフロー(デフォルトのクロック制約、fMAX レポートなど)が提供され、SDC フォーマットや他の制約フォーマットについて新たに学習する必要はありません。また、TimeQuest タイミング・アナライザは、クラシック・タイミング・アナライザよりもより多くのダイアログ・ボックスを備え、制約ファイルの作成を支援しています。
- 標準的なタイミング解析要件 — TimeQuest タイミング・アナライザは、SDC フォーマットをネイティブ・サポートします。TimeQuest タイミング・アナライザでは、SDC を動作時に簡単に学習でき、対話的に操作するオンデマンド・レポート機能を提供します。TimeQuest タイミング・アナライザは、タイミング動作(立ち上がり/立ち下がり時間のモデル化など)をクラシック・タイミング・アナライザよりも正確にモデル化できます。Hardcopy® II および 65-nm デバイス・ファミリの性能は、最大 3 ~ 5 パーセント向上させることができます。
- 高度なタイミング解析要件 — TimeQuest タイミング・アナライザは、制約の作成、レポートの作成、およびタイミング解析フローの管理を実行するための完全なスクリプト機能を備えています。TimeQuest タイミング・アナライザは、高度な(完全なサポート)レポートとカスタム・レポートの作成機能をサポートします。TimeQuest タイミング・アナライザでは、ソース・シンクロナス・インタフェース(DDR、DDR2)をより簡単に制約記述できます。また、ネイティブ SDC サポートを備えた TimeQuest では、ASIC のプロトタイプ作成や Hardcopy ASIC への移行もより簡単に行えます。
TimeQuest タイミング・アナライザへの切り替えについて詳しくは、Quartus II ハンドブック Volume 3 の Switching to the TimeQuest Timing Analyzer (PDF) の章を参照してください。
変換ユーティリティ
TimeQuest タイミング・アナライザには、Quartus II Settings File(QSF)に存在する既存のクラシック・タイミング・アサイメントを SDC ファイルの SDC 制約に変換する変換ユーティリティが含まれています。変換ユーティリティを実行するには、TimeQuest Constraints メニューの Generate SDC file from QSF を選択します。このユーティリティは、プロジェクト・レポート・データベースからのデータを使用するため、ユーティリティを使用する前にデザインをコンパイルしておかなければなりません。変換プロセス中に、ユーティリティは多数の設定を検証し、大部分のクラシック・タイミング・アサイメントを SDC フォーマットに変換します。自動変換の結果を調べて、タイミング解析を実行するのに必要な SDC タイミング制約を追加します。クラシック・タイミング・アナライザと TimeQuest タイミング・アナライザの違いを理解することが重要です。クラシック・タイミング・アナライザと TimeQuest タイミング・アナライザはデフォルトでクロス・クロック・ドメイン・パスの解析を実行するため、TimeQuest タイミング・アナライザとでレポートされるスラックの値の違いが発生する場合があります。
変換ユーティリティについて詳しくは、Quartus II ハンドブック Volume 3 の Switching to the TimeQuest Timing Analyzer(PDF) の章を参照してください。
TimeQuest タイミング・アナライザの評価
TimeQuest タイミング・アナライザを評価するには
- クラシック・タイミング・アナライザでデザインをコンパイルします。
- Tools メニューから TimeQuest タイミング・アナライザを実行します。
- 変換ユーティリティを実行し、結果を調べます。
- 必要に応じて別の SDC タイミング制約を追加します。
- TimeQuest タイミング・アナライザのレポート機能を評価します。
変換プロセスについて詳しくは、Quartus II ハンドブック Volume 3 の Switching to the TimeQuest Timing Analyzer (PDF) の章を参照してください。
関連リンク
- Quartus II ハンドブック Volume 3 の TimeQuest Timing Analyzer (PDF) の章
- Quartus II ハンドブック Volume 3 の Switching to the TimeQuest Timing Analyzer (PDF) の章
