Stratix® IV FPGA は、アダプティブ・ロジック・モジュール (ALM) を使用して、ALM の分割機能により極めて効率的になったロジック機能を実装します。Virtex-5 の LUT-FF ペアと比較した場合、分割可能なALMは Stratix IV FPGA に以下の優位性をもたらします。
- Virtex-5 デバイスの1.8 倍のロジック収容能力。65 のカスタマ・デザインのベンチマーク結果は、Stratix IV ALM は平均で Virtex-5 6入力 LUTの 1.8倍と「同等である」、つまり「1.8 倍のロジックを集積可能である」ことが示されました。これは、より小さく、より低コストなデバイスにさらにロジックを収容することができ、コスト削減が実現できることを示しています。
- Virtex-5 デバイスより平均 35%高速であり、Stratix IV はこれまでで最速の40nm FPGA となります。
- デザイン・サイズが大きくなればなるほど、性能、使用率、およびコンパイル時間の優位性が高くなります。Stratix III FPGA はこれらの利点を OpenCore デザインで実証し、Stratix IV FPGA ではさらに強化します。
図 1 および 2 に、Stratix IV ALM とVirtex-5 LUT-FF ペアの基本ビルディング・ブロック を示しています。また、表 1 ではロジック構造の機能を比較しています。
図 1. Stratix IV FPGAの ALM

図 2. Virtex-5 LUT-FF ペア

| 表 1. Stratix IV ALM と Virtex-5 LUT-FF ペアの機能比較 | ||
| 機能 | ALM | LUT-FF ペア |
|---|---|---|
| LUT 入力の数 | 8 | 6 |
| 分割可能な LUT構造 | あり | なし |
| LUT あたりのレジスタ数 | 2 | 1 |
| 専用全加算器数 | 2 | 0 |
ロジックを実装する際に、ALM は一部の 7入力ファンクション、すべての 6入力ロジック・ファンクションを実装できるほか、 2つの独立した 4入力 LUT のように、小規模 LUT サイズで構成される 2つの独立したファンクションを実装することができます。表 2 に示すとおり、ALM では入力を共有する必要がほとんどないため、浪費されるロジックが減少し、性能と利用可能なロジックの量が最大化されます。
表 2 に、ファンクションの組み合わせの一部と、Stratix IV FPGA および Virtex-5 で共有される入力数の比較を示しています。
| 表 2. Stratix IV ALM と Virtex-5 LUT-FF ペアの柔軟性 | |||
| 出力 1 | 出力 2 | Virtex-5 LUT
の共有入力数(最小) |
Stratix IV ALM
の共有入力数(最小) |
|---|---|---|---|
| 5-LUT | 5-LUT | 2 | 5 |
| 5-LUT | 4-LUT | 1 | 4 |
| 5-LUT | 3-LUT | 0 | 3 |
| 4-LUT | 4-LUT | 0 | 3 |
| 4-LUT | 3-LUT | 0 | 2 |
| 3-LUT | 3-LUT | 0 | 1 |
例えば、5入力および 3入力 ファンクションの実装で、ALM はまったく入力を共有しないで 2つの独立したファンクションを実装します。これ対して、LUT-FF ペアは入力を共有するか、共通入力が無い場合は、2つの 6入力 LUT を使用する必要あるため、ロジックが浪費されることになります。
図 3. Stratix IV ALM および Virtex-5 LUT-FF ペアでの 5 入力および 3 入力ファンクションの実装
効率のよい分割機能 により、Stratix IV ALM は平均で Virtex-5 LUT-FF ペアの 1.8倍 のロジック効率を提供し、デザインによっては 2.3倍 に達します。これは、65 の顧客からのデザイン・セットからのベンチマーク解析により証明されています(図 4 参照)。「 1 」の箇所にある黒い水平線は、 Virtex-5 (LUT-FF ペア ) と Stratix III FPGA (ALM) のロジック・エレメントの数が同じであるポイントを示しています。
図 4. ロジック効率の比較
