Excalibur デバッグ・ソリューション
Excalibur デバイスは、システム問題の解決の手助けとなる独立したデバッグおよびトレース・モジュールを搭載しています。 これらのデバッグ・インタフェースによって、ユーザはプロセッサを停止させるかまたはリアルタイムに観測することによってプロセッサの動作をモニタできます。
このページでは、以下のモジュールの機能を説明します。
デバッグ・サポート
ARM922Tプロセッサは、アプリケーション・ソフトウェアとオペレーティング・システムの開発を支援するためのデバッグ拡張機能を備えています。 デバッグ拡張により、インストラクション・フェッチ(ブレークポイント)、データ・アクセス(ウォッチポイント)、または非同期デバッグ・リクエストによって、通常動作中にプロセッサを停止させることができます。
これらの動作の 1つが起こると、ユーザはプロセッサの状態を検査し復元することができ、アプリケーションは通常のプログラムの実行を再開できます。
デバッグ動作用コントローラは、EmbeddedICE マクロセルとして知られています。 EmbeddedICE インタフェースは、外部データバスを使用することなくプロセッサ・パイプラインに命令を挿入できる JTAG (Joint Test Action Group) シリアル・インタフェースを通してアクセスでき、すべてのプロセッサ・レジスタの内部状態を読み出すための Store Multiple タイプのコマンドの挿入を簡単に行うことができるようになります。
Excalibur デバイスのデバッグ・ツールの詳細については、 エンべデッド・ソフトウェア・ツールページを参照してください。
トレース・サポート
Excalibur EPXA4 および EPXA10 デバイスは、最大バス動作速度での時間経過に伴うプロセッサ動作の観測を可能にする ETM9 エンべデッド・トレース・マクロセルも搭載しています。 エンべデッド・トレース・マクロセル(ETM)は、以下の 2つの部分から構成されます。
トレース・ポート
トレース・ポートは、Excalibur デバイスに組み込まれた ARM® プロセッサに対するリアルタイム・トレース機能を提供します。 Excalibur デバイスは大量のオンチップ・メモリを搭載しているので、デバイスのピンを観測するだけでデバイスのプロセッサの動作を判断することが常に可能とは限りません。 トレース・ポートによって、通常および異常動作時のプロセッサ状態のリアルタイム・キャプチャが可能です。
トリガ機能
意味のあるリアルタイム・トレース・データをキャプチャするには、観測を必要とする動作を記録するために正確な時点でキャプチャを行う必要があります。 ETM9 マクロセルは、組み合わせて複雑なトレース・キャプチャ・トリガ機能を作成可能な、アドレス・コンパレータおよびデータ・コンパレータ、カウンタ、シーケンサを提供します。
ETM9 は JTAG デバッグ・インタフェースを通してアクセス可能で、トレース・ポートをセットアップし分かりやすいフォーマットでキャプチャしたトレース情報を表示します。 JTAG デバッグ・インタフェースは、標準デバッグ・インタフェースとしても使用されます(前述のとおり)。 専用のトレース・ポートは、外部トレース・ポート・アナライザ(TPA)を使って圧縮およびキャプチャされたトレース情報をエクスポートするのに使用されます。
キャプチャした後、デバッガは TPA から情報を抽出して復元し、実行されたコードのフル・ディスアセンブリ(シンボル付き)を提供することができます。 デバッガはこれを元の高水準ソース・コードにリンクすることもでき、ユーザにコードがターゲット・システムでどのように実行されたかを視覚的に示します。
Excalibur デバイス用 TPA ツールの詳細については、エンべデッド・ソフトウェア・ツールのページを参照してください。

