サービス・プロバイダは、デジタル・テレビ (DTV) ビデオ・デコーダを使用してデジタル・ビデオやオーディオを復元し、(ローカルの広告やその他のプログラミングを追加するなどの) 変更をビデオ・プログラムに加えます。デコーダで受信されるデータは、多くの場合、DVB (Digital Video Broadcasting) の非同期シリアル・インタフェース (ASI) を介して送信された SPTS (Single-Program Transport Stream) です。SPTS には MPEG (Moving Picture Experts Group)-2 などの圧縮方式でエンコードされたオーディオ、ビデオ、および付加データ入力が含まれます。デコーダはオーディオ・データ、ビデオ・データ、および付加データを別々のストリームに分離し、オーディオ・データとビデオ・データをデコード(復元) します。
DTV ビデオ・デコーダは、標準 (SD) デジタル・ビデオ方式または高精細 (HD) デジタル・ビデオ方式をサポートしています。デコーダはネットワーク接続された他のビデオ配信装置から、270 Mbps の DVB-ASI レートで SPTS を受け取ります。データをデコードした後、270 Mbps の SD レートまたは 1.485 Gbps (Gigabit per Second) のHD レートにより、ビデオ・シリアル・デジタル・インタフェース (SDI) 形式のビデオ・プログラムを提供します。図 1 に代表的な DTV デコーダ用 アルテラ プログラマブル・ロジック・ソリューションを示します。
図 1. DTV ビデオ・デコーダへのアルテラのデバイス使用例

アルテラのソリューションには、DTV ビデオ・アプリケーション用にビデオ・デコーダを実装するための実証済みリファレンス・デザインと、パートナ提供の IP (Intellectual Property) コアが含まれます。デコーダの受信側では、MPEG-2 TS のためのシリアル・インタフェースを備えた ASI MegaCore® ファンクションが提供されます。復元および編集された後、ビデオは SDI を使用して非圧縮形式で送信されるか、または ASI を使用して圧縮形式で送信されます。Cyclone® 、Cyclone II、Stratix®、Stratix II、および Stratix GX デバイス・ファミリを利用して、ASI および SDI リファレンス・デザインは既に複数の顧客のエンドシステムに実装されています。アルテラのビデオおよび画像処理ライブラリにより、ビデオ設計者は DTV ビデオ・デコーダ・ブロックの実装において多数のビデオ処理機能にアクセスできます。
DTV ビデオ・デコーダ用多機能プログラマブル・ソリューション
Stratix II (HardCopy® ASIC への移行サポートを含む)およびアルテラの低コスト Cyclone III デバイス・ファミリの機能豊富なアーキテクチャは、ビデオ・デコーダに対して卓越したソリューションを提供します。これらのプログラマブル・デバイス・ファミリは、他のソリューションでは実現できない柔軟性、性能、集積度、およびデザイン・リソースを提供します。
Stratix II デバイスは、システム性能を高めるために、ブロック・ベースのデザインを加速する高性能アーキテクチャを使用しています。Stratix II デバイスには、離散コサイン変換(DCT) などのDSP 機能を実現する高性能のデジタル信号処理 (DSP) ブロック、最大 9M ビットのエンベデッド TriMatrix メモリ、最大 18万個のロジック・エレメント (LE)、および柔軟な標準 I/O 規格が含まれます。 Stratix II デバイスの機能セットは、ビデオ前処理機能 および ビデオ圧縮に最適なソリューションを提供します。
アルテラの低コスト Cyclone III FPGA は、65 nm、ロー・パワー(LP)プロセス・テクノロジにて製造されています。Cyclone III ファミリは 8 つのデバイスにより構成されており、5K から 120K ロジック・エレメント(LE)数および最大 534 ユーザ I/O ピンを提供します。Cyclone III FPGA には、最大 4M ビットのエンベデッド・メモリ、最大 288 個の 18x18 乗算器、専用外部メモリ・インタフェース回路を提供し、デジタル放送機器アプリケーション向けの変調器のようなアプリケーションを実装するためには最適です。
