テレビ・サービス提供者は、ケーブル放送設備、地上波放 送設備、衛星放送設備、およびニュース取材車内で、ビデオ配信装置を使用しています。配信装置には、変調器/復調器、エンコーダ/デコーダ、暗号化器/復号化器、トランスポート・ストリーム マルチプレクサ/デマルチプレクサ、ビデオ・エディタ、ネットワーク・ルータ、テスト機器、ビデオ・サーバーなどが含まれます。
図 1では、480p、720p、1080i の解像度で配信する場合の高性能デジタル放送のインフラ を示しています。このブロックでは、コンテンツが作成および編集されるスタジオとコンテンツを集約、エンコード、変調するエットエンドの部分を示しており、この後消費者へ配信されます。
図 1. ブロードバンドのインフラ

スタジオでは、一般的に衛星を通じてローカルもしくは、グローバルの放送プログラムを受信できます。スタジオは、要求に応じて、ストレージおよびサーバーを使ってプログラム・コンテンツ保管します。スタジオではさらに、ワークステーションやルータなどの装置を使用して、プログラム・コンテンツの編集および配信を行います(図 2 参照)。スタジオで使用する個々の機器を接続するオーディオ/ビデオのバックボーンは、通常シリアル・デジタル・インタフェース (SDI) です。SDI は SMPTE (Society of Motion Picture and Television Engineers) によって定義され、標準精細 (SD) デジタル・ビデオ方式、高精細 (HD) デジタル・ビデオ方式を定義しています。SDビデオは270、360、または 540 MbpsのSDI のレートで伝送されます。270 Mbps伝送速度はSD方式で最も一般的なデータ・レートです。HD ビデオは 1.485 Gbps の SDI レートで伝送されます。新しい SMPTE 標準規格が批准され、1080p (フルHD)などの高い解像度を実現する 2.97 Gbps のデータレートをサポートします。装置は、標準精細 (SD)、高精細 (HD)、フル HD デジタル・ビデオ方式、またはこれらすべての方式をサポートします。番組コンテンツの配信準備が整ったのち、ヘッドエンドはコンテンツをエンコードし、帯域幅を減少させ、データの伝送時に発生するエラーから復帰させます。その後、コンテンツは媒体(ケーブル、サテライト、地上波放送)とマッチさせるために変調されます。
図 2. ヘッドエンド・アーキテクチャ

アルテラのビデオ配信装置向けプログラマブル・ソリューション
Stratix® III、Stratix II GX デバイス・ファミリの機能豊富なアーキテクチャは、デジタル・ビデオ制作および配信装置に対する卓越したソリューションを提供します。Stratix III デバイス・ファミリには、高性能デジタル信号処理 (DSP) ブロック、最大 16 M ビットのエンベデッド TriMatrix メモリ、最大 34万個相当のロジック・エレメント (LE)、および柔軟な標準 I/O 規格が含まれます。Stratix II GX および Arria GX デバイス・ファミリは、1.485 Gbps の HD SDI レート、2.97 Gbps の 3G-SDI レートをサポートする全二重トランシーバ・チャネルを最大 20 本内蔵しています。
アルテラは、生産から消費までビデオ配信用の FPGA の十分なスペクトルを提供し、さらにビデオ配信に活用可能な様々な システム・ソリューション を提供します。パートナとともに、アルテラでは高品質およびすぐに利用可能なデザインを提供し、ユーザは業界標準もしくは高品質な機能を1から構築する必要がありません。使いやすい HD 品質ソリューションにより、一般的な作業ではなく、重要な箇所にリソースを費やすことが可能です。これにより、競合との差別化を図る付加価値機能の部分に集中でき、放送機器デザインを低コストかつ市場にいち早く投入できます。

