自動車電子システムは、ますます複雑になっており、新しいインタフェースやプロトコルが導入され始めています。コンピュータ・プロセッサは、アンチロック・ブレーキング・システム(ABS)や燃料噴射から最新エンターテイメント・システム・ユニットに至るまで、自動車の多くの機能を制御します。
アルテラの Cyclone® FPGA & SoC FPGA ファミリ および様々な補完ソリューションは、設計者に比類のない柔軟性と機能性を ASICおよびASSPに匹敵する価格で提供します。
自動車ネットワーク(図 1)は通常、車体とパワー・トレイン制御ネットワーク、そしてテレマティックスおよびマルチメディア・サブネットワークに分類されます。セントラル・コントローラ(ヨーロッパでは「Auto PC」として知られている)は、自動車システムの中核エレメントです。セントラル・コントローラは、ユーザにそれぞれの電子制御システムとコントロール・ユニットの操作を可能にします。これらの電子制御ユニットと交信するために、セントラル・コントローラはゲートウェイ・コントローラを通して、すべてのタイプのバスにアクセスしなければなりません。ゲートウェイ・コントローラは自動車内のさまざまな電子バスおよび光学バス間のルータとして働きます。
図 1. 代表的な次世代自動車ネットワーク

注:
- DVB = digital video broadcast (デジタル・ビデオ放送)
- GSM = global system for mobile communication (移動体通信用グローバル・システム)
- UMTS = universal mobile telecommunications system (ユニバーサル移動体通信システム)
- DAB = digital audio broadcast (デジタル・オーディオ放送)
- DMB = digital multimedia broadcast (デジタル・マルチメディア放送)
- GPS = Global Positioning System (世界測位衛星システム)
- DSP = digital signal processing (デジタル信号処理)
- MOST = media oriented system transport
- IDB1394 = intelligent transportation system data bus
- USB = universal serial bus (ユニバーサル・シリアル・バス)
- WLAN = wireless local area network (ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク)
- UWB = ultra wideband (ウルトラ・ワイドバンド)
- CAN = controller area network (コントローラ・エリア・ネットワーク)
- LIN = local interconnect network (ローカル・インタコネクト・ネットワーク)
コントロール・エリア・ネットワーク(CAN)およびローカル・インタコネクト・ネットワーク・プロトコルは、車体およびパワー・システム内の電子制御ユニット間で情報を伝達します。将来は、複数のセンサと電子制御ユニットを組み合わせ、高いデータ・レートと通信能力を必要とする高度制御システムに、FlexRay またはタイミング・トリガ CAN を使用することになります。
デジタルおよびワイヤレス(例えば、GSM や UMTS)テクノロジの急速な普及により、エンドユーザはデジタル・ビデオ、オーディオ、マルチメディア放送など、さまざまな高度なサービスを利用することになるでしょう。 テレマティックスおよびマルチメディア・サブネットワークは、デジタル信号を送受信して行うPDAやデジタル・オーディオまたはビデオ・サブシステムなどのさまざまなテレマティック・サービスを提供します。テレマティックスおよびマルチメディア・サブシステムは、一般にMOST (Media Oriented Systems Transport)、FireWire (IDB 1394)、および USB を使用してゲートウェイに接続されます。
アルテラは、次世代自動車ネットワークの要求を満たす様々なソリューションを提供しています。柔軟性のある低コスト Cyclone FPGA ファミリから選択することで、CAN、MOST、FlexRay コントローラ/インタフェース、もしくはビデオ/画像処理ソリューション等の様々な IP コア・ビルディング・ブロック を組み合わせることができます。そして賢い選択肢として Nios II 32ビット エンベデッド・プロセッサをも活用することが可能です。Cyclone FPGA 上の Nios II プロセッサのパフォーマンス、実用性、費用効果に迫る競合ソフト・プロセッサはありません。Nios II は、ソフトコア・プロセッサであるため、新規もしくは将来の FPGA への移植が簡単に行え、陳腐化することのないマイクロコントローラ・アーキテクチャを構築可能です。また、デュアルコアARM® Cortex-A9 MPCore プロセッサ を集積した Cyclone V SoC FPGA と、デュアル CAN コアを含む、完全なハード・ペリフェラル・セットを活用し、システムの消費電力、システム・コスト、そしてボード・スペースの削減を実現することも可能です。
