リア・シート・エンターテイメント(RSE)は、プログラマブル・ロジック・デバイス(PLD)が広く採用されている成長著しい分野の 1つです。ナビゲーション・システムと同様に、リア・シート・エンターテイメント・システムでは特にビデオ品質に係わる部分には、膨大な量のグラフィックス処理が要求されます。図 1 に代表的な現在の リア・シート・エンターテイメント・システムを示します。主要コンポーネントは、マイクロコントローラ(µC)、FPGA、メモリ、その他の ASSP、およびペリフェラルです。µC は一般に 16 ビットまたは 32 ビットです。 ASSP には通常、デコーディングおよびコントローラ・エリア・ネットワーク(CAN)トランシーバなどのファンクションが含まれます。
図 1. 現在の RSE の実装(EP2C5 デバイス)

図 1 の注:
- ADC = アナログ・デジタル・コンバータ
次世代の リア・シート・エンターテイメント・システムは、現在のものとはまったく異なります。設計者には、使用部品のコスト(BOM)を削減し、システムの柔軟性を高める方法を模索することが求められており、そのため高、中、低レンジのプラットフォームをターゲットにすることができます。これを達成する 1つの方法は ASSP 機能の一部を既存の FPGA に統合することです。 図 2 に示すように、µC の機能は FPGA で吸収されています (この場合は、アルテラの Cyclone® シリーズ FPGA および 32ビット Nios® II RISC プロセッサで提供)。CAN インタフェースは FPGA 内で容易にサポートできます。CAN インタフェースに加えて、FPGA は MOST(Media Oriented System Transport)Media LB インタフェースをサポートします。MOST は、次世代のインフォテイメントおよび通信システムに幅広く採用されている次世代光学式インタフェースです。MOST が使えない場所では、Firewire が実現可能なオプションを提供します。
図 2. 次世代 リア・シート・エンターテイメント・システムの実装

ASSP 機能を吸収するのに加えて、FPGA にはビデオ処理を行うための広い領域があります。オンチップ MOST または Firewire インタフェースでは、FPGA はデジタル・ビデオ・モードを容易にサポートでき、システム・サプライヤに競合他社との差別化を図る付加機能を提供します。このシステム統合は、全体的なシステム・コストを低減するだけでなく、システム・サプライヤに他の機能を追加する柔軟性も提供します。
アルテラはグラフィックス分野でも大きな投資を行い、インフォテイメント分野における FPGA の限界を拡大し続けます。図 3 に RSE アプリケーションのデュアル・ビデオイン実装例を示します。このデュアル・ビデオイン実装はシングルおよびデュアル・スクリーン出力をサポート可能です(参考資料: A Flexible Architecture to Drive Sharp Two-Way Viewing Angle and Standard LCDs (PDF) ) 。この最先端テクノロジは、アルテラ FPGA の性能と柔軟性によって実現可能になりました。
図 3. デュアル・ビデオイン実装

高効率のデバイス・アーキテクチャを備えた Cyclone シリーズ FPGA は、コスト重視のルーティング・アプリケーションの性能と価格に関する要求を満たすことができます。 この強力な組み合わせを補完するのがアルテラの Nios® II エンベデッド・プロセッサです。 Cyclone シリーズ FPGA上の Nios プロセッサのパフォーマンス、実用性、費用効果に迫る競合ソフト・プロセッサはありません。 Cyclone シリーズ FPGA と、それを補完するアルテラ製品およびソリューションは、工業製品の設計者に比類のない機能性を ASIC と競合できる価格で提供します。
例えば、設計者は RSE システムの開発に、アルテラの Flexible Graphics Controller Graphics リファレンス・デザインを使用することができます。このリファレンス・デザインは、オートモーティブ・セクタのグラフィックス・システムにおけるアルテラ Cyclone シリーズ FPGA の使い方を実証するものです。オートモーティブ市場で要求されるような、低コスト・アプリケーションためにFPGA で得られるパワーと柔軟性を示します。
