コンポーネントの陳腐化は、ほぼすべての業界、特に自動車、工業、軍事、航空宇宙、および医療機器など、ライフサイクルが長い製品を扱う業界に影響を与える問題です。組み込みシステムへの投資で最も高額なものはアプリケーション・ソフトウェアです。ソフトウェアへの投資は、ユーザーが独自のハードウェア・デザインも所有していない限り、常にプロセッサの陳腐化の影響を受けやすいものです。
しかしながら、アルテラのエンべデッド・ポートフォリオを利用することで、プロセッサ陳腐化の心配がなくなります。エンべデッド・ポートフォリオで提供するソフトコア・プロセッサは、デザインをアルテラの FPGA 内で作成および展開するための無期限ライセンスを所有しており、そのため基礎となる デバイスが変更されても、アプリケーション・ソフトウェアへの投資は保護されます。また、プロセッサは業界をリードするOS システムにてサポートされるため、アプリケーション・コードの再利用が簡単に実現可能となります。
アルテラのエンべデッド・ポートフォリオにて以下を提供します。
プロセッサ陳腐の問題とソフトウェア投資の保護に関しては以下をご覧ください。
コンポーネントの陳腐化が避けられない理由
最新のシリコン・プロセス・テクノロジに基づく新しいプロセッサ・アーキテクチャの開発がかつてないほど長くなる中で、製品のライフサイクルは短くなっています。したがって、プロセッサのベンダは、複数世代の最終製品をサポートし、広範なニーズに対応するプロセッサ・ファミリを構築しなければなりません。各プロセッサ・ファミリには、複数のパッケージング・オプション、スピード・グレード、および機能セットが含まれることがあります。必然的に、プロセッサの派生デバイスには他のものよりも早く製造中止になるものもあります。
プロセッサの寿命が終わりにならなくても、供給問題に直面しかねません。使用しているプロセッサがあまり普及していない派生デバイスの 1つである場合、供給が長期的問題になる可能性があります。
陳腐化のコスト
陳腐化には、時間、金銭、および開発リソースの出費を伴います。
- アプリケーション・ソフトウェアの移植 – ソフトウェアは通常、再設計のうちで最もコストのかかる部分です。特定のアーキテクチャ向けアプリケーションの開発に費やした膨大な作業時間を、今度は別のプロセッサに振り向けて検証を行い、テストを実施しなければなりません。
- プロセッサの認定 – 現在および将来のデザインの要件を満足する新しい部品の認定に膨大な時間を要する可能性があります。
- 陳腐化対策のコスト – 陳腐化の問題に対処している間、開発チームは新製品の開発に取り組むことができません。さらに、新しいプロセッサへの切り換えには、新しいツールやデザイン・フローの学習が必要になり、チームの生産性がさらに低下するおそれがあります。
- ボードの再設計 – ボードの再設計には、金銭、時間、および貴重なエンジニアリング・リソースを費やすだけでなく、リスクももたらします。
- Last-time buy オプション – プロセッサ・ベンダは、Last-time Buy オプションを与えて、十分なセーフティ・ネットを提供しないで顧客に将来の需要を予測するよう要求することがあります。
- 新製品の段階的導入 – 再設計された製品を段階的に導入するコストは甚大であり、サービス、ロジスティクス、およびフィールドのリソースに影響を及ぼします。 さらに、この手法の結果ダウンタイムが生じた場合は、顧客との関係に悪影響を及ぼすおそれがあります。
ソフトウェア投資の保護
すべてのシリコン製品は最終的には製造中止となります、FPGA もまたその影響を受けます。しかし、ソフト・プロセッサで設計することによって、ソフトウェアへの投資は多くの方法で保護されます。
- アプリケーション・ソフトウェアの移植を不要に – プロセッサはソフトなので、同じアプリケーション・コードを維持したまま、アルテラの別の FPGA デバイスに容易に移行可能なハードウェア・プロジェクトとして実装されます。
- プロセッサの認定を不要に – プロセッサが変更されていないので、新しいデバイスの再認定に時間と労力を費やす必要がありません。
- 陳腐化対策のコスト – 同じデザイン・ツール、デザイン・フロー、ハードウェア・デザイン、およびアプリケーション・ソフトウェアを保持することによって、陳腐化の対策にかかるコストが最小化されます。
- ボードの再設計 – 現在の FPGA が使用できなくなる最悪ケースのシナリオでは、ボードの再設計が必要になる場合があります。しかし、ハードウェア・デザイン全体がそのまま維持され、デバイスおよびピン接続のみ変更されるので、デザイン・リスクは大幅に軽減されます。
- Last-time buy オプション – アルテラの新しい FPGA デバイスに容易に移行できる場合、Last-time Buy オプションは問題ではありません。
- 新製品の段階的導入 – 新製品の段階的導入は常に難題です。しかし、アルテラの FPGA でシステムを設計する場合、システムのアップグレードではハードウェアの置き換えとは対照的に、リモートで実行可能なフラッシュ・アップデートが行われるにすぎません。これによって、顧客のダウンタイムおよびフィールド・サービス・コストが最小限に抑えられます。
Nios II プロセッサを使用して陳腐化に対処するアプリケーション例 (PDF)
