アルテラの SoC FPGA Virtual Target (バーチャル・ターゲット) は、ARM® Cortex -A9 MPCore エンベデッド・プロセッサ開発システムの高速機能シミュレーションです。実際の開発ボードをモデル化したこの完全なプロトタイピング・ツールは、細かい設定不要で PC 上で動作し、Linux オペレーティング・システムをブートします。Virtual Target は、シミュレーション対象のハードウェアとバイナリ・レベルでも、レジスタ・レベルでも互換性があります。そのため、実機でそのまま実行可能な SoC FPGA デバイス固有のソフトウェアを開発できます。
バーチャル・プロトタイピング・ツールは、システム全体に対してより高いレベルの可視性とコントロールを提供するため、ソフトウェア開発に最適です。バーチャル・プロトタイピング・ツールを使用すれば、ハードウェアのリリースを待たずに余裕を持ってソフトウェア開発を早期開始できるため、ソフトウェア・チームの生産性向上、ひいてはソフトウェアの品質向上につながります。
Virtual Target は、アルテラの SoC (System-on-a-Chip) FPGA デバイスを完全に対応するために、「FPGA イン・ザ・ループ」 と呼ばれる、PC ベースのシミュレーションに対する FPGA 拡張も特徴としています。FPGA イン・ザ・ループ は、Virtual Target とアルテラから入手可能な FPGA 開発ボードとのインタフェースを実現し、開発ボード上でカスタム IP (Intellectual Property) を実装したり、PC 上で動作する他の Virtual Target コンポーネントと並列実行したりすることを可能にするものです。それにより、カスタム・ペリフェラルやハードウェア・アクセラレータなどの FPGA ハードウェアでソフトウェアをテストすることが可能になります。
図 1 に、Virtual Target とオプションの FPGA イン・ザ・ループ を示します。
図 1. Virtual Target とオプションの FPGA イン・ザ・ループ
アルテラ SoC FPGA Virtual Target の主な機能と利点
- 実証済みのテクノロジ –
バーチャル・プロトタイピング・ツールは、プリシリコン・ソフトウェア開発を実現し、「Time to Market」 を短縮するソリューションとして業界で実績があります。Synopsys Innovator Platform をベースとするバーチャル・プロトタイピング・ツールは、アルテラを含む多くの主要半導体企業によって採用されています。
- 今すぐ使用可能 –
Virtual Target は、完全な組込みシステムのフル機能シミュレーション・モデルとしてすぐに使用できるように事前に構築されています。モデリングやシミュレーションの経験は不要です。Virtual Target は、GDB、Lauterbach 社の TRACE32 と ARM 社の DS-5、Wind River Workbench などの既存ソフトウェア開発環境に対応しています。
- 特定用途デバイス –
Virtual Target に対して作成されるコードは、モデル化対象ボードとバイナリ・レベルでも、レジスタ・レベルでも互換性があるため、実際のプラットフォーム上でそのまま実行できます。
- Linux 対応 –
Virtual Target には、システムの主要コンポーネントをすべてサポートした Linux ブート・イメージおよびドライバが付属します。
- 高速シミュレーション –
Virtual Target は、Linux を 数十秒でブートできる高速機能シミュレーションです。
- システムの完全な可視化と制御 –
Virtual Target を使用すれば、実際のハードウェア上では困難あるいは不可能なデバッグ作業を実行できます。
Virtual Target は、以下のアルテラ開発ボードに対応する予定です。
- デュアルコア ARM Cortex-A9 プロセッサ搭載 Cyclone® V SoC FPGA 開発ボード
- デュアルコア ARM Cortex-A9 プロセッサ搭載 Arria® V SoC FPGA 開発ボード
注: 開発ボードは、SoC FPGA デバイスの出荷開始までご利用いただけません。
次のステップへ
アルテラ SoC FPGA Virtual Target の詳細については、以下の関連リンクを参照してください。Advanced Information Brief のダウンロード、およびデモ、評価、購入については、アルテラの販売代理店にお問い合わせください。
