Stratix GX デバイスでは、遠隔地からのリアルタイムのシステム・アップグレードを可能としました。このリモート・システム・アップグレード用のデータを任意の通信ネットワークを介して送信可能にすることにより、多数の新しいアプリケーションを実現可能にしています。このため、製品の市場競争力が常に維持されます。さらに、Stratix GX デバイスには専用の回路が組み込まれており、これによってリモート・アップグレードの安全性と信頼性が保証されます。
市場での優位性の向上
競争が激化し、マーケット・ウィンドウ(ある製品が売れる期間)が短縮するということは、製品が現在だけでなく将来も、市場で最高の製品でなければならないことを意味します。PLD の採用は、デザインの柔軟性の大幅向上と「Time-to-Market」の短縮をもたらします。システムにリモート・システム・アップグレード機能を追加すると、システムのライフ・サイクルを延ばすことができ、最終的には収益を生み出す期間も延ばすことができます。Stratix GX デバイスはこのような優位性を提供します(図 1 参照)。Stratix GX デバイスにより設計者は、各自のシステムの機能サブセットのデザインと出荷をすぐに実行し、後から機能の追加や強化を行うことができるようになります。Stratix GX デバイスを使用すれば、製品のデザイン・サイクルを早めに開始して、今までより早く製品を市場へ投入することが可能になり、しかも将来のアップグレードは容易に行うことができます。また、Stratix GX デバイスには、回路を業界で初めてチップ上に搭載したという特長もあり、安全性を損なわずにシステムを確実にアップグレードすることができます。
図 1. 時間と収益におけるリモート・システム・アップグレードの利点

進化可能なシステム
Stratix GX デバイスは、市場のニーズの変化に応じてシステムが容易に進化できるようにします。Stratix GX デバイスを使用して開発されたシステムは、次の場合にアップグレードが可能です。
- 将来の製品との互換性を確保するために追加プロトコルのサポートが必要な場合
- 機能強化やバグ・フィックスが必要な場合
ハードウェア・システムに Stratix GX デバイスを使用すれば、装置導入時には分からなかった標準規格やアプリケーションの発展に対応できるようになるため、早すぎる段階での陳腐化を防ぐことができます。Stratix GX デバイスはシステムを半世代アップグレードするのに最適なソリューションであり、システムをアップグレードするたびに新しい装置を導入する必要はなくなります(図 2 参照)。アップグレードは容易なため、コストが激減するとともに製品が収益を生み出す期間が著しく伸びます。
図 2. 将来のシステム・アップグレードを遠隔地から実行可能

専用回路
Stratix GX デバイスは、リモート・システム・アップグレード用の専用回復回路を業界で初めて搭載したことを特長としています。この専用回路により、データ転送の最中でもデバイス構成の最中でも、エラーが発生した場合には Stratix GX デバイスは既知の状態に常に戻って正常に動作するため、「常時稼働」状態が保証されます。エラーに関する情報を、コントローラに提供することもできます。
リモート・システム・アップグレードの実行には、Stratix GX デバイスと標準 FLASH メモリが使用されます。図 3 に示されているように、リモート・システム・アップグレードは 3つの簡単なステップで行われます。
- 更新データを開発場所からネットワーク経由で Stratix GX デバイスに送る。
- 更新データをメモリに保存する。
- Stratix GX デバイスをこの新データで更新する。
詳細については、AN 217: Using Remote Configuration with Stratix & Stratix GX をご覧ください。
図 3. Stratix GX デバイスを使用したシステムのリモート・アップグレードを 3 段階で実行
アルテラの優位性
リモート・システム・アップグレード機能を提供する Stratix GX デバイスは、システムが最先端技術をより早く取り入れ、競争により長く勝ち続けることができるようにします。Stratix GX デバイスには「Time-to-Market」を大幅に短縮できるという利点があるため、システム・デザインと導入を最速で実施することができ、しかも後日のアップグレードは容易にかつ確実に行うことが可能です。新しい機能や、進化するプロトコルに対するサポートは容易に更新可能であり、システム性能はデザインの最適化により少しずつ向上することができます。
関連リンク
- Chapter 4. Using Selectable I/O Standards in Stratix & Stratix GX Devices, in Volume 2 of the New Stratix Handbook (Replaces AN 201)
- Chapter 8. Implementing Double Data Rate I/O Signaling in Stratix & Stratix GX Devices, in Volume 2 of the New Stratix Handbook (Replaces AN 212)
