Cyclone® II デバイスは、シリアル、バス、ネットワーク・インタフェースなどの様々な通信プロトコルをサポートします。これらのインタフェースおよびプロトコルは、多くの工業用、通信、および増加傾向が著しいコンシューマ・アプリケーションに広く使用されています。
アルテラは、Cyclone II FPGA アーキテクチャ用に最適化されたプロトコル向けに、多彩な IP (Inellectual Property) コア を提供しています。
使いやすい低コスト PCI Express ソリューション
PCI-Express は、PCI の後継として急速に地位を確立しつつあり、現存するPCI アプリケーションとのソフトウェア互換に対応しつつ、システム・コストを増やすことなく性能向上とシステムの柔軟性向上を実現します。以下の機能を活用して、高集積かつ低コスト PCI Express X1 ソリューションを簡単に設計することが可能です。
- Cyclone II FPGA (EP2C20 もしくはそれ以上)
- アルテラ PCI Express コンパイラ x1 MegaCore® ファンクション
- 外部 PCI Express トランシーバ/PHY
- Texas Instruments x1 PCI Express フィジカル・レイヤ・トランシーバ (XIO1100)とともに使用するプリセットPIPE コンフィギュレーションがアルテラ PCI Express コンパイラ x1 MegaCore ファンクションに含まれています。
PCI
PCI ローカル・バスは、アドレスとデータ・ラインの多重化をサポートする高性能 32 ビットまたは 64 ビット・バスです。このバスは、高集積ペリフェラル・コントローラ・コンポーネント、ペリフェラル・アドイン・ボード、さらにプロセッサ/メモリ・システム間にプロセッサから独立したデータ・パスを提供します。Cyclone II PCI システム・インタフェースは、3.3V PCI ローカル・バス仕様(Rev. 2.2)に完全に準拠するように設計されており、64 ビット/66 MHz 動作周波数およびタイミング要件を満します。Cyclone II デバイスの I/O エレメントは、厳密な PCI セットアップ時間およびホールド時間要件に適合するように特別に設計されています。 柔軟性を最大限に高めるために、各入力信号はデバイスの異なる領域に信号を供給する 2つの独立した遅延パスを経由して伝達されます(図 1)。
図 1. Cyclone II デバイスの I/O エレメント

注:
- デバイスの左サイドおよび右サイドに PCI クランプ・ダイオードがあります。
PCI-X
1994 年に 66 MHz PCI ローカル・バス仕様が導入されて以来、ペリフェラル・デバイスに対する帯域幅要件は厳しくなる一方です。今日の PCI ローカル・バス仕様を上回るための望ましい方法は、現行仕様の機能強化です。PCI-X は、今日の仕様で可能なレベルをはるかに凌ぐ高速度で動作可能なシステムおよびデバイスのデザインを可能にします。同様に重要なことは、今までのシステムにインストールして、従来の PCI 周波数およびモードで動作させた場合は、下位互換性を提供することです。この高度な下位互換性によって、システムおよびデバイスを 1 Gbps を超える帯域幅の動作環境に簡単に移植できます。Cyclone II は、PCI の 33 MHz および 66 MHz プロトコルおよびタイミング要件、そして PCI-X の最大 100MHz のタイミング要件に適合します。
表 1 に、各種 PCI 規格デバイスの使用時に必要な PCI バス動作モードを示します。
| 表 1. PCI & PCI-X の相互接続性 | |
| バス上のデバイス | バスの動作モード |
|---|---|
| 1 個以上の 33 MHz PCI デバイス | 従来の 33 MHz モード |
| 66 MHz PCI デバイスのみ | 従来の 33 MHz または 66 MHz モード |
| PCI-X デバイスのみ | PCI-X モード |
| 1 個以上の PCI-X 66 MHz デバイス | 最大クロック周波数は 66 MHz |
| PCI-X 100 MHz デバイスのみ | 最大クロック周波数は 100 MHz |
SDRAM & SRAM インタフェース
SDRAM および SRAM デバイスは、PC や家電製品から通信およびデータ・ストレージ用ネットワーキングまでの用途に幅広く使用されます。 Cyclone II デバイスはシングル・データ・レート(SDR)およびダブル・データ・レート(DDR および DDR2)SDRAM、QDRII SRAM デバイスと、最大 668 Mbps の高速、高信頼性データ転送を実現する専用インタフェースを介して通信するように設計されています。 詳細は、外部メモリ・インタフェース・セクションに記載されています。
10/100 & ギガビット・イーサネット
イーサネットは最も広く使用されているローカル・エリア・ネットワーク (LAN) アクセス方式であり、IEEE 802.3 標準規格で定義されています。Cyclone II デバイスは、イーサネット・メディア・アクセス・コントローラ(MAC)の実装に使用でき、最大帯域幅 10 Mbps、100 Mbps、または 1 Gbps で、物理層(PHY)装置にインタフェース可能です。
設計者は、イーサネットMAC ファンクションを Cyclone II デバイスに最適化された IP コア と共に数分で、 Cyclone II デバイスに統合することができます。
民生用デジタル表示規格 – FPD、Flat Link、RSDS、および mini-LVDS
フラット・パネル・ディスプレイ(FPD)リンクは、National Semiconductor が定義したホスト・パネルと LCD モニタおよび TV プラットフォームのディスプレイ・パネル間の LVDS ベースのリンクです。Cyclone II デバイスは、主として 805 Mbps の最大データ・レート要件に対応する FPD リンクの受信端に配置されます。1 本の FPD リンク・チャネルは、4 つの LVDS データ・ペアと 1つのソース同期クロック・ペアで構成され、Cyclone II デバイスはこのようなチャネルを最大 2 系統サポートします。
Flat Link は、Texas Instruments が定義した、ホスト・パネルと LCD モニタおよび TV プラットフォームのディスプレイ・パネル間の LVDS ベースのリンクです。このインタフェースは、FPD リンクのインタフェースに類似しており、主に Philips や Thomson が採用しています。Cyclone II デバイスは、622 Mbps の最大データ・レート要件を満たすために、主として Flat Link の送信端に配置されますが、受信側でも使用されます。
RSDS(Reduced Swing Differential Signaling)は、主に解像度が VGA と UXGA の間のディスプレイ・アプリケーション向けに National Semiconductor が定義した信号規格です。これはチップ間プロトコルで、パネル・タイミング・コントローラをカラム・ドライバにリンクします。RSDS は標準振幅 200mV の差動インタフェースで、広帯域幅・高信頼性デジタル・インタフェース用 LVDS インタフェースの多くの利点を継承しています。
mini-LVDS は Texas Instruments が定義したインタフェースで、RSDS と同様の領域に対応します。mini-LVDS インタフェースに対する要件は、AC タイミング条件を除いて RSDS の要件と同じです。mini-LVDS では中央揃えの出力クロックを想定しています。
シリアル・バス・インタフェース
Cyclone II デバイスは表 2 に示すとおり、SPI (Serial Peripheral Interface、I2C (Inter-Integrated Circuit)、IEEE 1394 規格、および USB (Universal Serial Bus) などの各種シリアル・インタフェースをサポートします。
| 表 2. Cyclone II デバイスでのシリアル・バス・インタフェースのサポート | ||||
| プロトコル | SPI | I2C | IEEE 1394 | USB 2.0 |
|---|---|---|---|---|
| 最大帯域幅(Mbps)(1) | 1 | 3.4 | 400 | 480 |
- 最大帯域幅はデータ・レートと同等か、それ以上です。
Cyclone II デバイスに SPI および I2C 規格を 実装して、集積回路、プロセッサ、およびペリフェラル間に低速度の通信リンクを提供することができます。IEEE 1394 規格および USB 規格は、プロセッサ、コンピュータ、および他のデバイス間の接続を提供します。Cyclone II デバイスを使用して、バス・コントローラを実装したり、PHY デバイスにインタフェースすることができます。これらのシリアル・バス・インタフェースは一般に、価格重視のコンシューマ製品に使用されます。Cyclone II デバイス・ファミリは、このようなアプリケーションに対する標準機能およびカスタム機能を実装するのに最適なローコスト・ソリューションを提供します。
通信プロトコル
Cyclone II デバイスは、E1、E3、T1、T3、および SONET/SDH などの各種通信プロトコルをサポートします(表 3)。
| 表 3. Cyclone II デバイスでサポートされる通信プロトコル | ||||||||
| プロトコル | E1 | E3 | T1 | T3 | OC-1/ STM-0 |
OC-3/ STM-1 |
OC-12/ STM-4 |
OC-48/ STM-16 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 最大帯域幅(Mbps)(1) | 2.048 | 34.368 | 1.544 | 44.736 | 51.84 | 155.52 | 622.08 | 2,488 |
- 最大帯域幅はデータ・レートと同等か、それ以上です。
E1 および E3 はデジタル伝送のためのヨーロッパ規格、T1 および T3 はそれに相応する北米規格です。SONET/SDH 規格は光ファイバによるデータ伝送を規定しています。Cyclone II デバイスを使用してこれらすべてのプロトコルのフレーマを実装し、トランシーバ・デバイスに接続することができます。
Cyclone II デバイスは、表 4 に示す POS-PHY および UTOPIA 通信インタフェース・プロトコルの実装にも使用できます。
| 表 4. Cyclone II デバイスでサポートされる通信インタフェース・プロトコル | ||||
| プロトコル | POS-PHY Level 2 |
POS-PHY Level 3 |
UTOPIA Level 2 |
UTOPIA Level 3 |
|---|---|---|---|---|
| 最大帯域幅(Mbps)(1) | 622 | 2,488 | 622 | 2,488 |
| バス幅 | 16 | 8/32 | 8/16 | 8/16/32 |
- 最大帯域幅はデータ・レート以上です。
POS-PHY および UTOPIA プロトコルは、それぞれ SONET/SDH および非同期転送モード(ATM)に対する物理層インタフェースおよびリンク層インタフェースを提供します。これらのプロトコルとインタフェースは Cyclone II デバイスに実装可能です。
これらの通信およびインタフェース・プロトコルは、ローエンドおよびミッドレンジの通信装置に使用されます。 Cyclone II デバイスは、このようなアプリケーションをサポートするのに必要な性能、ロジック集積度、およびシステム機能を提供します。
