Cyclone デバイスは、FPGA 上に低コストのデジタル・シグナル・プロセッシング(DSP)システムを実装するのに理想的なプラットフォームを提供します。Cyclone デバイスは、デザインに必要なだけのマルチプライヤを実装可能な柔軟なハードウェア・ソリューションを提供します。
Cyclone デバイスでのソフト・マルチプライヤ
Cyclone デバイスの M4K ブロックを使用して、イメージ処理、オーディオ処理、および民生向けエレクトロニクス・システムなど、さまざまなローコスト・アプリケーションに対して高い性能を提供するソフト・マルチプライヤを実装することができます。ソフト・マルチプライヤは、必要に応じて、データ幅、係数幅、精度の選択をカスタマイズでき、最終アプリケーションに対して最適な DSP 実装を提供します。
異なるデータ幅のソフト・マルチプライヤは、M4K ブロックを並列マルチプライヤ構成または分散型演算構成のいずれかに使用して実装できます。2 種類の実装方法があり、演算結果出力の待ち時間、メモリ使用法、およびマルチプライヤ・サイズを柔軟に指定できるため、設計者は最終システムのための実装をカスタマイズ可能です。図 1 に Cyclone FPGA の M4K ブロックを使用した、有限インパルス応答(FIR)フィルタの分散型演算構成の実装を示します。
図 1. M4K ブロックを使用した FIR フィルタの分散型算術スキームの実装
表 1 は、図 1 に示すM4K ブロックを使用して Cyclone デバイスに実装可能なマルチプライヤ数をまとめたものです。
| 表 1. M4K ブロックに実装された 18x18 マルチプライヤ | |||
|---|---|---|---|
| デバイス | M4K ブロック数 | M4K ブロックを使用するマルチプライヤ数 | |
| EP1C3 | 13 | 5 | |
| EP1C4 | 17 | 6 | |
| EP1C6 | 20 | 7 | |
| EP1C12 | 52 | 20 | |
| EP1C20 | 64 | 25 | |
