トランシーバ内蔵タイプと、エンハンスト・タイプの HardCopy® IV ASIC が提供され、かつてない広範囲のアプリケーションに最適なデバイスとなります。
HardCopy IV GX および HardCopy IV E デバイスは、アルテラの 完結したシステムメソドロジ および Quartus® II 開発ソフトウェアにより、以下に示す多くのエンド・マーケットおよびアプリケーションに、最小のリスク、最小のトータル・コスト、最短の「Time-to-Market」、および 「Time-to-Profit」ソリューションを提供します。
ワイヤレス
ワイヤレス・エンド・マーケットは、WiMAX や 3GPP LTE(Long Term Evolution)など、次世代モバイル・ブロードバンド・アクセス・システムに向けて急速に進化しています。
HardCopy IV ASIC は、トランシーバ、ベースバンド、パワー・アンプ、コントロール処理、通信インタフェースなどのワイヤレス基地局アプリケーションに最適です。量産システムで使用される HardCopy IV ASIC が示す高いコスト効率、電力効率、および豊富なデジタル信号処理(DSP)機能を活用できるだけでなく、ASIC デザイン・ハンドオフの委託前にStratix® IV FPGA ベースのプロトタイプを使用し、ワイヤレス・システムを量産することができ、開発段階でもメリットが得られます。
Stratix IV FPGA のプログラマビリティは、ベースバンド生成を行う複雑な RF 変調の送信と受信、およびアンプとアンテナの効率を最大化するのに必要な複雑な DSP ファンクションの開発に役立ちます。このようにレートが高いと、実際のノイズや不確定要素の影響を調査する上でシミュレーションは効果的ではありません。FPGA を使用して設計したシステムは、固定的な手法よりもはるかに効果的に改良やテストが可能です。また、DSP プロセッサはコードを変更できるので柔軟性がありますが豊富な乗算器を搭載した FPGA で達成可能な超並列 DSP ファンクションは最高速の DSP プロセッサよりもはるかに効率的です。
HardCopy IV ASIC は再プログラムできませんが、 Stratix IV FPGA と組み合わせることで、FPGA から ASIC の製造に移行する直前まで判断を待つことができます。さらに、Stratix IV FPGA で初回生産を開始し、お客様がフィールド試験でシステムを検証した後でのみ HardCopy IV ASIC に移行することができます。このような柔軟性および 「Time-To-Market」の優位性は、スタンダード・セル ASIC では実現不可能です。
ワイヤライン通信
ワイヤライン・ネットワークは急速に進化し続けており、トラフィックを集約するための集中型多重サービス・ネットワークと共に、アクセス・ネットワークを介した音声、ビデオ、およびデータ配信をサポートします。この大きな市場は、革新的なアクセス・テクノロジ・ソリューションを迅速に提供する柔軟な開発プラットフォームに加え、低コストのカスタム・ロジック・ソリューションを必要としています。これらのアクセス・ネットワークからドライブされるトラフィックの劇的な増加によっても、高性能シリコンおよびシリアル・インタフェース・テクノロジが要求されます。
アルテラの HardCopy IV GX ASIC および Stratix IV GX FPGA は、豊富なメモリおよびシリアル・インタフェース・アーキテクチャを特長とし、多くのハイエンド通信アプリケーション向けに最適化されています。これらのデバイスはボード上相互に交換できるように設計されています。すなわち、HardCopy ASIC とプロトタイプ作成用 FPGA の両方で、同じ高速トランシーバ、PLL、IO セル、およびメモリ・ブロックが採用されています。また、互換性のあるピン配置とパッケージも採用しています。HardCopy ASIC ベースのアクセス・システムのデザインでは、Stratix IV GX FPGA で短時間にシステムのプロトタイプを作成し、ハードウェアおよびソフトウェアの完成、システム検証、システムの立ち上げを実時間で実行可能です。FPGA を使用して、システムのテスト・マーケティングを実施することさえ可能です。数量的なめどが立てば、デザインをアルテラの HardCopy デザイン・センターにハンドオフし、成功が保証された ASIC チップを短時間で入手することが可能です。
コンピュータ、ストレージ、プリンター
コンピュータ、ストレージ、およびプリンター市場は、急激に変化しています。新製品の投入、販売、および置き換えは非常に速いペースで行われます。HardCopy で利用可能な システム開発メソドロジを使用して、新製品をより迅速に開発できるため、製造業者は大きな競争力を獲得することができます。さらに、これらの市場では製品のライフ・サイクルが非常に短いため、HardCopy メソドロジによりきわめてコスト効果の高い製品の開発が可能になります。
この市場において、製品の差別化は非常に重要です。しかし、スタンダード・セル ASIC の開発コストが急激に上昇する中、メーカーは選択肢として ASSP しかないと感じることもよくあります。問題は、ASSP だけを使用した場合は、競合他社との製品の違いがなくなってしまうことです。競争できるのはコストに限られてしまいます。HardCopy ASIC は、コンピュータ、ストレージ、およびプリンター市場の中規模およびさらにハイエンドな市場において、ASIC の機能差異化を可能にします。
HardCopy ASIC は、高い SEU(Single Event Upset)耐性および低消費電力の要求を満たし、メインフレーム・コンピュータなどの最も高い信頼性が求められるアプリケーションにも最適です。
医療機器
高解像度画像およびリアルタイム診断の要求が増大し、医療診断装置のデータ送信および画像処理要件はますます高度なものになっています。
Stratix IV FPGA でプロトタイプが作成された HardCopy IV ASIC は、データの収集、処理、および表示に必要な高性能な DSP 機能、高速 LVDS 差動インタフェースを使用してデータを送信および受信する機能、さらに高速外部メモリ・インタフェースを使用してデータをバッファする機能を提供します。
医療機器業界では、製品の動作をテストするための臨床試験を必要とします。HardCopy IV ASIC および Stratix IV FPGA は、互いにドロップ・イン・リプレースメントが可能なデバイスとなるよう設計されているため、臨床試験に FPGA を使用して、信号処理の変更を素早く行い、デザインができるだけ迅速に臨床試験に合格するようにできます。医療機器が認証され、製造が可能な状態になると、デザインをピンおよびパッケージ互換の HardCopy ASIC に実装することができます。
車載用機器
車載用機器のプロトタイプ作成およびデザイン・サイクルは、数年に及ぶことも少なくありません。設計者とシステムには、デザイン・コンセプトの段階では必ずしも注目されないが製品立ち上げ時には必須となる、新規マルチメディア・インタフェースなどの新たな、または変化し続ける消費者からの要求を柔軟にサポートする必要があります。この柔軟性の要求があるため、多くのスタンダード・セル ASIC または ASSP 実装はしばしば除外されます。普及車モデルと高級車モデルを差別化する多様な機能セットが必要になることもあります。また、多くの競合する自動車用ネット ワーク規格も存在します。車載用マルチメディアやカーナビの需要の増加によって、DSP(デジタル信号処理)およびグラフィックス処理の要求が従来の DSP デバイスの限界を超えています。製品のライフ・サイクルは、長期間のアフターマーケット・サービスが求められるため数年から数十年にも及びます。
ワイヤボンド・パッケージの HardCopy IV E ASIC は、インフォテイメント、GPS、固定ナビゲーション、ドライバー補助、アクティブ安全機能など、車載用市場のアプリケーションに最適です。HardCopy デザイン・フローで実現される独自の製品開発メソドロジ に より、Stratix IV FPGA でプロトタイプを作成すれば、車載用製品開発の最後の瞬間まで柔軟に対応し、一般的な車載用機器のデザイン・サイクルよりも変化の激しい機能ニーズに 対応することができます。Stratix IV FPGA の柔軟性により、複数の製品ラインで共有できる単一プラットフォームを作成可能です。製品ラインが製造可能な状態になると、デザインを HardCopy IV ASIC で素早く実現できます。さらに、HardCopy IV ASIC および Stratix IV FPGA の豊富な乗算器とメモリを使用して、インフォテイメントおよびカーナビ機能での高品質ビデオを求める声に応えることができます。そして、ASIC のインスタント・オン特性および最大 125°Cの拡張温度サポートにより、HardCopy IV デバイスは、厳しい車載用システム要求を満たすことができます。HardCopy ASIC は、長期製品寿命について確固たる実績を持つアルテラの FPGA プロセス・ノードと共存しているので、長期製品寿命をも実現します。
オートモーティブ・グレードで使用できる HardCopy IV デバイスの供給状況について詳しくは、販売代理店にお問い合わせください。
テストおよび計測機器
次世代アプリケーション向けに構築される高性能システムがますます複雑になる中で、これらの製品の全性能をタイムリーにテストできるソリューションが不可欠です。このようなソリューションのテストは、一般に信号間のクロストークや干渉が低い状態で、リアルタイムで大量のデータを操作し、多数のノードをモニ ターする必要があります。
Stratix IV FPGA でプロトタイプが作成された HardCopy IV ASIC は、複数のI/O規格をサポートする I/O ピンと I/O 対ロジック比、および処理中の大量データを格納する高速メモリ・インタフェースを提供します。
表 1 に、HardCopy IV ASIC を使用するいくつかのアプリケーションを示します。
| 表 1. HardCopy IV ASIC を使用するアプリケーション | |
| テスターの種類 | HardCopy IV ASIC に最適なアプリケーション |
|---|---|
| テーブルトップ・テスター |
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| ワイヤレス・ネットワーク・テスター |
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| BERT テスター |
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| メモリ・テスター |
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民生の航空機搭載電子機器および軍用機器
民生航空電子および多くの軍用アプリケーションでは、SEU(Single Event Upset)耐性について厳しい条件があります。スタンダード・セル ASIC は、良好な SEU 耐性を備えていますが、一般に中規模から小規模のアプリケーションの場合は償却の必要があり、開発コストが高くこれらのアプリケーションへのスタンダー ド・セル ASIC の採用を妨げています。HardCopy IV ASIC は、SEU(Single Event Upset:放射線によるデータのビット反転)耐性に優れており、FPGA ベースのデザイン・フローの開発コストが低く、様々な生産量およびアプリケーションで使用することができます。
